シギリヤ・ロック

シギリヤ・ロックは古代から仏教僧達の修行場であった。5世紀頃ダートゥセーナ王子とその妹は身を隠すため、王子は僧として寺院に、妹は農家に預けられたが、しばらくしてダートゥセーナは王として王宮に迎えられた。最初の妃は平民出身であり、カーシャパ王子とその妹を設けた。しばらくして2番目の妃が迎えられた。その妃は王族の血筋の女性であり、モッガラーナ王子を出産した。

農家で生活していたダートゥセーナの妹の息子とダートゥセーナの娘を結婚させたが、娘は姑のいじめに遭い、王宮に戻ってしまう。娘は王にこれまであった事を言い、怒った王は妹を殺した。母を殺された息子は王に恨みをもち、王の息子カーシャパを利用し、王を殺す計画を企てた。弟に王位の継承権を奪われるのを恐れていたカーシャパはその計画に乗り、王を監禁して王位を剥奪した。しかし王の命を奪いたいと思っている母を殺された息子はカーシャパに王が隠している財産を出すように提案した。早速カーシャパは父に伝えた。ダートゥセーナは彼を自分が建設した貯水池に連れて行き、その中に入って水をすくい上げ、「これが私の財産だ!全てお前にやる。」と言った。怒ったカーシャパは父を殺した。

弟のモッガラーナはカーシャパを恐れ、インドに逃げたが、父を殺した兄への恨みをもち続けていた。カーシャパは弟を恐れてからか、父を殺してしまった後悔と苦しみからかシギリヤの岩山に宮殿を建設した。その後18年間自分の王座をその頂上に置いた。しかし18年後インドから戦いを挑んできたモッガラーナに破れ、カーシャパは自ら命を絶った。その後モッガラーナは王宮を元あったアヌラダプラに戻した。
宮殿がここに来る前修行僧が瞑想を行なっていた場所。岩が雨よけになっていた。

蟻塚。穴は蛇が入った穴と言われている。コブラの絵には蟻塚と一緒に描かれているのはこの為である。

ライオンの爪。ここは宮殿の入り口がある。今は爪しか残っていないが、以前は頭部があり、そこに宮殿に登るための階段があった言われている。シンハ(ライオン)ギリ(山) →ジキリヤ

頂上!!宮殿跡地。